ナショナル・インテレスト誌 露米の極超音速ミサイル発展プログラムを比較

https://jp.sputniknews.com/world/202011117928805/
ロシアは、まもなく潜水艦に新兵器、極超音速ミサイル「ツィルコン」を搭載し、これによって米国に対する本格的な戦略上の優越を得るだろう。ナショナル・インテレスト誌はこう予見し、米国は今や極超音速ミサイルではロシアに負けているため、手遅れにならぬうちに米軍部はただちに方策を練らねばならないと警告している。

先日、ロシアの新型極超音速ミサイル「ツィルコン」が間もなく潜水艦に搭載されることが明らかにされた。ナショナル・インテレスト誌によれば、ツィルコンは空中発射だけでなく、海の水中からでも発射が可能と戦略的に大きく優越しており、ロシアの極超音速の可能性を多様化する存在だ。

極超音速ミサイル なにが危険なのか
F-22 Raptor
© 写真 : PUBLIC DOMAIN/U.S. AIR FORCE/2ND LT. SAMUEL ECKHOLM
米国、イスラエルにF-22売却へ
ナショナル・インテレスト誌いわく、こうした極超音速ミサイルはそれが一体なにか、なぜそれほど危険なのかを理解する必要がある。運搬のしくみは様々あるが、極超音速ミサイルが運搬するのは今までと全く異なるクラスの、非常に高速なミサイルだ。例えばツィルコンの飛行スピードは音速の8倍以上。こうしたミサイルが飛来してくる場合、標的には即応のための時間がほんのわずかしかない。しかもミサイルには爆発のための弾頭は必要ない。なぜなら極超音速で攻撃されれば、標的は恐ろしい威力の爆発を起こすからだ。
極超音速ミサイルはそれ自体が高性能の操縦性を誇るため、これを回避するマヌーバは極めて難しい。極超音速ミサイルを別種のミサイルで撃ち落とそうというのは弾を弾で撃墜することに等しい。通常、ミサイル防衛システムが迎撃の対象としているものは具体的な脅威であり、秒速3キロで飛びまわる極超音速兵器はその範疇には入らないことがことを一層複雑化させている。

この他、極超音速ミサイルはその標的が地上であれ、海上であれ、あまりに高速に撃ち落とすために潜水艦には発射する暇さえ与えられない。他に負けない速度と標的への近さが相まって敵は反応する間もないからだ。

米国はロシアに遅れたか?
極超音速兵器では米国はロシアに遅れをとっており、これについては米国防総省マイケル・グリフィン次官(研究開発担当)も今までに何度も言及してきた。

「今日、我われはロシア、中国に対して相応の危険を創設するシステムを有しておらず、これらのシステムから防衛できる手段もない。むこうがこうした武器でかかってこようとする場合、我々は極めて都合の悪い状況におかれる。我々としては追いつくしかない。」

F-35A Lightning II
© 写真 : U.S. AIR FORCE/STAFF SGT. DANNY WHITLOCK
F-35および他のステルス戦闘機の発見の可能性を発表
グリフィン次官のこの発言を米議会調査局の出した帰結も確証づけている。米上院のために分析を受け持つ同調査局は2019年秋に出した報告書の中で、極超音速兵器をめぐる状況について、ロシアは米国のミサイル防衛システムに対抗する目的で極めて操縦性の高い独自の極超音速兵器の完成度をあげており、それによってある段階までは米国に対する「戦略的安定」を確保していると書いている。調査局はツィルコンは2023年までには軍備に入るとみなしている。
調査局の報告書には次のように書かれている。

「米空軍は『ロッキード・マーティン』社と極超音速航空機の開発に取り組んでおり、国防高等研究計画局(DARPA)と米国防総省の開発者はそれにふさわしいエンジンを製造している。2010年から2011年の間は開発作業は一時停止されたていたが、このアプローチは方向性としては正しい。まだ遅くはないことを期待したい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント